2007年度労働相談活動のまとめ
2007年9月30日
東京一般労働組合
1. 労働相談活動の目的
私たちの運動は47年前に1人の未組織労働者を仲間にすることからはじまりました。労働相談活動は私たちと未組織労働者とをつなぐ接点であり、私たちの運動・オルグ活動の原点です。
この活動の目的は未組織労働者を仲間として、東京一般運動の輪を拡げることにあります。具体的には、1981年からとりくんできたパート110番活動=三無追放運動(「無自覚(無知)」「無関心」「無法」状態の克服)の継続と発展です。
2. 相談データの集計結果 −集計期間:2006年8月〜2007年7月−
2007年度は273人の相談者から306件の労働相談を受けました。その属性、相談内容は後掲のグラフ(後日掲載予定)のとおりです。
3. 相談の特徴
ア. 学校側より賃金カットの提案をうけている。経営分析、団交戦略について指導してくれるコンサルタントはいないか。
イ.
TOBをかけられ投資ファンドの傘下にはいった。組合はあるが労働条件の低下などを阻止するにはどうしたらいいのか。
ア.賃金体系変更のためエリア職か総合職かのどちらかを選択しなければならない。転勤したくないものはエリア職となり賃金はいまよりもかなり下がる(勤続6〜10年)。
イ.タイムカードがなく、一度も残業代を支給されたことはない(勤続6〜10年)。
ウ.有給休暇を連続して取得できない。例えば木・金を休んで4連休にしたいと申し出た場合に「認めない」とまでいわれた(勤続1〜3年)。
エ.産休明けの賃金を一方的に減額された(勤続6〜10年)。
ア.自分の支店だけ出張手当が支給されない(勤続6〜10年)。
イ.病気休職後に復職した。その1年後、人員削減のため遠くの営業所へ異動することになった(勤続10年以上)。
ウ.店頭接客から外廻りの新規開拓に配転、半年後に「うつ」発症。会社に配転理由を正すも「人事権」をかざすのみ、労働組合に相談をもちかけたら引かれてしまった(勤続10年以上)。
エ.東京支社縮小のため転勤を打診されている(勤続10年以上)。
オ.広告制作の仕事を「させるな」といわれ干されている(勤続10年以上)。
(2)労働組合にはいっていない労働者からの相談
相談の特徴の1つは、職場に労働組合のない企業では労働条件の決定に労働者がかかわっていない、つまり使用者の都合で一方的に労働者の労働条件が決められていることにあります。
2つには、職場では生身の労働者がモノもいえずに使い捨てにされる、あるいは低賃金、長時間労働に苦しんでいることです。
@ 大企業・正社員からの相談事例
ア. 親会社からの出向者と労働条件が違う。組合を作って交渉したい(勤続1〜3年)。
イ. 1年に1000円ずつしか賃上げがない。最近採用された人の賃金が自分の賃金より高くなっている。交渉したい(勤続4〜5年)。
ウ. 突然、雇用を4年限りとするという契約書に同意するように求められた(勤続10年以上)。
エ. 賃金が毎年首を絞められるように下げられている。生活できなくなり、転職せざるを得ないようにさせられている(勤続4〜5年)。
オ. 前の上司のパワハラで体調を崩している。上司が変わって安心していたら退職勧奨された(勤続10年以上)。
A 規模100人未満の中小企業・正社員からの相談事例
ア. ワンマン経営で一時金なし、昇給なしが続いている。会社と交渉したい(勤続4〜5年)。
イ. 急に「契約社員にする」と通告されたが了承していない。それでも通用してしまうのか(勤続6〜10年)。
ウ. 3か月働いたが賃金を1円も払ってもらえない(勤続3か月)。
エ. 遅刻すると遅刻分を控除された上で3回で1日分賃金カットされる(勤続7か月〜1年未満)。
オ. 周知されていない労働者代表による36協定は有効か(勤続6〜10年)。
カ. 長時間労働、休日出勤の連続だが、年収は300万円に届かない(勤続1〜3年)。
キ. 毎日11時から24時まで勤務、公休もとれない。退職を申し出たら賃金を払わないと脅された(勤続1か月未満〜3か月)。
ク. 妻がインフルエンザで倒れたので休みをもらおうとしたら「明日から来なくていい」といわれた(勤続10年以上)。
ケ. 就業規則を求めたり、労働基準監督署に行ったりしたら、社長から解雇するといわれている(勤続1〜3年)。
コ. 仕事を一方的に変更され賃金をカットされた。連日嫌がらせをうけ退職を強要されている(勤続6〜10年)。
サ. 20人社員がいるが社会保険などに未加入、どうしたら加入させられるか(勤続7か月〜1年未満)。
シ. 勤めて3年になるが健康診断がない。他の従業員に聞いてもあまり荒立てないほうがいいといわれた(勤続1〜3年)。
B パート労働者からの相談事例
ア. 雇用契約書のなかに休業補償と有給休暇がないので申し出たら「会社がまわらない」と拒否された(勤続1〜3年、製造業、規模不明)。
イ. 会社は正規雇用をまぬがれるために、パート労働者の労働時間を短縮し、時給はそのままなので収入減少。パート全員で交渉したい(勤続1〜3年、業種不明、規模300人以上)。
ウ. 店の改装のために半分解雇、半分は新しい店で再雇用となった。採用基準は好き嫌いできめられているようだ。裁判で争いたい(勤続4〜5年、飲食店、規模300人以上、女性)。
エ. 新任の上司と合わず勤務時間を大幅に減らされるなど嫌がらせをうけている(勤続1〜3年、サービス業、規模不明、女性)。
C 派遣労働者からの相談事例
ア. 仕事を別の派遣会社の派遣労働者に移行され、仕事がない状況。契約をきられるのではないか(勤続1年、医療業、規模300人以上)。
イ. 派遣料金と賃金にかなり差がある。賃上げを求められるか(勤続6〜10年、業種不明、規模不明)。
ウ. 3か月契約で派遣されたが当初の話になかった15時間勤務を強制されている(勤続1か月未満〜3か月、情報処理・IT業、規模300人以上、女性)。
エ. 契約期間内に退職勧奨を受けた。拒否できないか(勤続7か月〜1年未満、サービス業、規模30〜99人、男性)。
オ. 派遣先が合わないので辞めたいが辞めさせてくれない(勤続〜3か月、情報処理・IT業、規模不明、女性)。
カ. 労災で通院している。賃金は保障されるのか(勤続〜3か月、サービス業、規模10人未満、女性)。
キ. 派遣先から業務外の仕事をさせられている。派遣元に賃金交渉をしたところ時給が上がるどころかつぎの契約更新はないといわれた。(勤続7か月〜1年未満、金融保険業、規模300人以上、女性)
以上